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キチンと施術をしたタトゥーや刺青が時間の経過とともに色褪せてしまうということはありません。

しかし、色素や使用した顔料の問題ではなく、他の要素によって色褪せてしまうということは十分に考えられますので、今回はタトゥーや刺青に使用された色素がどのように変遷していくのかということについて詳しく紹介していきます。

タトゥーや刺青の色素が変遷する3つの要素について

タトゥーや刺青が経年劣化で色褪せることはありませんが、色の見え方が変遷するということはあります。

これを色褪せていると捉えることも出来ますが、色が薄くなっているということではなく、色が変遷することによってタトゥーに味わいが出て来るということもありますので、それらのポイントについて詳しく紹介していきます。

経年劣化で色褪せることは無い

タトゥーや刺青に使用した色素が年月の経過によって変化してしまうということはありません。

もしも、色が変わってしまったのなら、注入した色素に問題があるのではなく、生活環境や施術後の過ごし方に問題があったということになりますので、年月が経つことによって、自分のタトゥーが気に入らないようになったという場合は、改めて施術をしなければいけません。

ただし、年月が経つことによって、皮膚の性質が変化して色合いが変わるということはあります。

一般的な彫り師は、皮膚の性質が変化することも念頭に入れた上で施術をするために、経年によって劣化するのではなく、より綺麗になるということはありますが、基本的に経年によって劣化するということはありません。

施術後のカサブタを剥がすことで色素が定着しないこともある

タトゥーや刺青の色素が定着する仕組みというのは、施術後に傷が修復されることによって定着することになりますが、傷を修復するということは、施術を行った部分にカサブタが出来るということになります。

このカサブタを剥がしてしまうと、傷の修復がスムーズに行われないために、色素が定着しないということがあります。

そのため、完成予想図と異なった色合いになってしまうことがあり、このような場合にも新たにメンテナンスをして、色を定着させなければならないということになります。

また、このような場合には、色素が深層ではなく表層にまで出て来ることがありますので、施術直後は綺麗に見えていても、年月が経過するにつれて色褪せてしまうことも挙げられます。

施術後に皮膚が厚くなる部位については色が崩れることもある

タトゥーや刺青の色素自体が崩れてしまうということはありませんが、色の見え方が変化してしまうということは十分に考えられます。

タトゥーや刺青というのは、皮膚の深層に色素を定着させて色を見せているという仕組みになっていますので、皮膚の厚みが変わったり、皮膚にシワが入ったりすることによって色が崩れてしまうということがあります。

よくあるケースとしては、皮膚の厚みが変化しやすい、足の踵部分や膝の裏などにタトゥーを彫った場合に、5年~10年ほど経過すると色が変化してしまったというものです。

その他にも、日焼けや加齢などによって皮膚にシワが多くなってしまったことに寄って色合いが変化することもあります。

中には、年月が経って皮膚が変化することによって模様や色合いが綺麗になる施術もありますが、これに関しては施術をした際の仕様によって異なるということになりますので、一概に全てのタトゥーや刺青が変化するとは言えません。

まとめ

タトゥーや刺青というのは、時間の経過とともに色褪せてしまうということはありませんが、時間の経過とともに後悔してしまうという人は多いです。

例えば、若い頃に入れたタトゥーによって、子どもと一緒にレジャーに行くことが出来なくなったというような話を耳にすることも多く、子どもが生まれたことによって保険に入ろうと思っていても、保険会社から断られるということも多いです。

日本社会でタトゥーを入れるというのは、一生ものとなりますので、十分に考えてから入れるようにして下さい。