体にタトゥーを入れることによって肝臓の機能に影響を及ぼすことも考えられます。

皮膚に針を刺し、ウィルスが体内に侵入しやすい状態になります。

特に、針やインクに血液が付着するので感染を予防するため、使い捨てにする必要があります。

C型肝炎もウィルスで、感染すると10~30年の間に3~4割のケースで肝硬変になり、肝硬変から肝がんになるケースがあります。

皮膚に異物肉芽腫ができることもあり、皮膚の表面に近ければ発見が早くなり、治療を開始することが可能となります。

ところが、皮下組織に異物肉芽腫ができてしまった場合はX線診断やCT画像診断が必要となります。

発見された場合は摘出を行うことが原則とされていますが、場合によってステロイドの使用となることもあります。

発熱、咳、呼吸困難、視力障害などの合併症が現れることもあります。摘出することを後に延ばすと異物肉芽腫の増大に繋がります。

タトゥーとアレルギー反応について

タトゥーを入れるための針自体に金属アレルギーを起こす可能性もあります。

針の素材としてステンレスが使用されますが、成分として含まれるニッケルにアレルギー反応を起こす場合もあります。

もう一方ではインクにアレルギー反応を起こすケースもあります。症状として発疹・痒みが出ることが挙げられます。

もし1週間様子を見ても症状が改善しない場合は、医師の診察が必要となります。アレルギーの場合は原因物質を除去しなければなりません。

顔料を塗る方法のタトゥーもありますが、この場合もアレルギーの症例があります。

タトゥーは法律的に18歳以上と定められている?!

法律的にタトゥーを入れる場合は18歳以上と定められています。タトゥーの人気が低年齢化していますが、18歳に満たない場合は法律に違反します。1年以下の懲役または50万円以下の罰金が科せられます。

そして、タトゥーを入れることができるのは医師免許をもっていることが条件となります。医師免許を持たずに施術に及んだ場合は医師法に違反したことになり、3年以下の懲役または100万円以下の罰金が科せられるか、これらの併科という場合もあります。

法律を守ったとしても、様々な弊害が現れることがあります。糖尿病・心筋梗塞・脳卒中で、更に服薬中である場合は血液が凝固する力が衰えていて、出血が止まらないというケースもあります。

上記のような病気に罹患していない場合であっても、タトゥーを入れる施術後は発熱が起こります。

また、傷口は2~3日程熱をもっています。傷口から液体状のものが流れ出てきますが、これはリンパ液です。血液中の白血球が混ざっていることもあります。日が経つにつれて痒みが現れ始めますが、掻くことは控えます。

傷を修復するための瘡蓋(かさぶた)ができる時に伴う痒みで、掻くことにより瘡蓋が剥がれてしまうことを避けます。

瘡蓋の下は無菌の状態になっているため、剥がさないようにすることが必要です。痒みを止める薬であれば塗っても構いません。

掻かないことが大切です。タトゥーを入れてから4~5日を経過しても傷口が熱を持ったままであったり、化膿してしまったなどの症状があれば皮膚科を受診します。

タトゥーを入れて様々な症状が起こって完治したとしても、数年を経過して突然アレルギー反応が起こることがあります。

針が原因であればすぐにアレルギー反応が見られる場合がありますが、時間を経過して現れるアレルギー反応であれば、インクが原因と考えられます。

例え何年経っても体に異常が現れたら医師の診察を受けることが必要です。また、前述にあるようにタトゥー除去クリームによりインクを薄くする効果が期待されます。