ワキガの臭いも本人にとっては「通常」のにおい

ワキガの臭いも本人にとっては「通常」のにおいとは
ワキガの症状を持つ本人にとってはそれが通常。どんなに強い体臭でも「常にそこにあるのが当たり前」のにおいですから、たとえどんなに周囲が不快な思いをしていようと本人だけは察知できないわけです。
自分の臭いを自覚していない状況で、腋臭症の本人に病院を受診する理由はありませんよね。
このような事情で、日本でもワキガ治療の受診率は100%にならないのです。

「悪臭」と呼びたくなるほど強い体臭なら本人が異常を感じてもよいのでは?
と思う方もいらっしゃるでしょう。
人間の順応性はとても高く、脳は自然と精神を守るように機能するもの。
「特定の臭いにだけ反応しないように脳がブロックするようになるから自覚できないのかもしれない」という可能性を指摘する声もあります。

ワキガ率の低い日本では体臭が社会的な命取りになることも

ワキガ率の低い日本では体臭が社会的な命取りになることもある
日本人のワキガ率はアメリカやヨーロッパ、アフリカなどの大陸圏に比べて格段に低いとされています。
そのためワキガ特有の体臭に対する寛容度は自然と低くなり、デオドラント製品の進歩とともに一種の社会悪とまで目されるようになりました。

ワキガは治せる症状です。
肌着に黄色いシミがつく方。
耳垢が湿っている方。
誰かから体臭を指摘されたことがある方。
あるいは、そのすべてに心当たりがある方。それはワキガのサインです。
たとえワキガでないとしても、他人が指摘せずにいられないほど強い体臭は社会生活の障害になりかねません。
ぜひ臭気判定士の診断を受けていただきたいと思います。